【川越市】川越市より歴史がある瀬戸物のお店! タヌキの置き物はどれぐらい売れる?
今回は川越の商業の中心地・クレアモール沿いにあるお店の紹介です。それはこちら↓
瀬戸物のお店『大澤陶器店』です。
ちなみに瀬戸物とは愛知県瀬戸市周辺で作られる焼き物の総称である瀬戸焼のことで、転じて現在では焼き物(陶磁器/あるいは陶器)全体を指す言葉になっているそう。ということで、瀬戸物は陶器の類義語ということになりますが、皆様は、茶碗や湯呑を買うお店を何と呼ぶでしょうか……。
なお、こちらで販売しているのは国産の瀬戸物で、お店の方は「和食器のお店ですよ」とおっしゃっていました。
今回は紹介したい情報がたくさんあり、そのうちの一つが店頭に並ぶタヌキの置き物です。
お店の象徴のような存在で、以前は、待ち合わせ場所として、「タヌキの置き物のお店の前」が指定されることもあったそう(お店の方のコメントより)。
タヌキの置き物は飲食店の店先でよく見かけますが、これはタヌキが「た(他)」「ぬき(抜く)」=「他を抜く」という意味に通じるため、「商売繁盛の縁起物」と考えられるからだそう(諸説あります)。
こちらについては、以前、他のお店の取材時の世間話で「そういえばあのお店のタヌキの置き物はどれぐらい売れるのだろうか?」という疑問が話題にのぼりましたので、その疑問も後ほど解消します。
まずは現在の『大澤陶器店』の紹介から。
お店は奥行きがあってとても広く、たくさんの瀬戸物を販売しています。
お店の方は「時期に合わせて店頭に並べる品を入れ替えています」とおっしゃっていました。私が本記事に掲載する写真の撮影のために訪問したのは20243月1日で、この時は春を意識した品が並んでいました。
その他にもいろいろなジャンルの素敵な食器や瀬戸物が売られています。
和食器の魅力についてのお店の方のコメントを紹介します↓
「あくまでも個人の価値観によりますが、私は和食に洋食器はあまり合わないこともあるけれど、洋食に和食器は粋だと思っています。例えばうどんに洋食器はどうかな……と思いますが、ラーメンに和食器だと美味しそうじゃない?」
なるほど。
そして、『大澤陶器店』が関係するちょっとした豆知識です。
『大澤陶器店』が、この地に開店したのは「川越が市になる年の前年です」とのこと。川越市は2022年に埼玉県初の市制施行100周年を迎えましたので、こちらは100年以上の歴史があることになります。
ちなみに、かつては川越にはたくさんの瀬戸物屋さんがあって、「その店舗数は埼玉県内でも有数でした」とのことです。
もう一つ、途中で触れたタヌキの置き物の売れ行きですが、これは波があって一概にはいえないそう。ただ、1年に数個、いえ、1カ月に数個ということはなく、毎日のように売れる時期や入荷が間に合わない時もあるそう。なお、購入なさるのは商売をやっている方とは限らないとのこと。確かにタヌキの置き物はかわいいですものね。
また、店内には一つひとつ、職人さんが制作したタヌキの置き物も販売しています↓
この日は、その他にもよい瀬戸物の見極め方など、いろいろなことを教えていただきました。
お店の方は「私にわかることならお答えします」とおっしゃいます。
とにかく品ぞろえが豊富ですし、「川越市内でお気に入りの瀬戸物を見つけたければ、ぜひ『大澤陶器店』に!」です。
『大澤陶器店』はこちら↓