【川越市】南大塚駅の近くの線路跡は何? 南古谷駅は何線の駅? 川越の鉄道雑学
今回は川越市内の鉄道に関する雑学の記事です。
一つめは西武新宿線・南大塚駅周辺のお話です。こちらには今は使われていない線路があります。
この線路(跡)は国道16号線沿いまで続いています。
「きっと鉄道が通っていたのだろうな……」と想像はつくのですが、「何線なのだろう?」と気になったことがある方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、こちらは西武安比奈線(せいぶあひなせん)という鉄道の線路(跡)だそうです。西武安比奈線は南大塚駅から安比奈駅という駅を結んだ鉄道です。安比奈駅は現在は存在せず、入間川の近くにあったとのことです(住所でいうと川越市増形)。なお、西武安比奈線の目的は人間の輸送ではなく入間川の砂利の運搬で、1960年代に使用されなくなったとのことです。あらためて南大塚駅の駅員さんに確認したところ、「確かにあちらは西武安比奈線に使用されていた線路です。ただ、なにぶん私が生まれる前の話で詳しいことは……」というお答えでした。
もう一つは現在も使用されている鉄道の話で、「JR東日本の大宮駅から川越駅の区間は何線なのだろう?」という疑問の答えです。はたして埼京線か川越線かというと……。
こちらも結論からいうと「埼京線であり、川越線である」とのことです。
JR東日本の公式サイト「路線図」では東京方面から見て、大宮駅から先の路線は色分けされていて「川越線」となっています。ただ、「路線別 遅延証明書」を見ると、そちらでは「埼京線・川越線」というくくりで、各遅延証明書も「埼京線・川越線」という言葉でひとまとめになっています。これは判断がつかない……。
ということでJR東日本に確認したところ、次のようなお答えをいただきました。
「以前は大宮駅と高麗川駅を結ぶのが川越線でしたが、埼京線が川越駅に直通運転をするようになってから明確な区分はなくなったというのが実情です。ですので、遅延証明書のように埼京線・川越線というように並列することが増えています。例えば南古谷駅は埼京線の駅、川越線の駅、どちらでも間違いではありません。あとは大崎駅から大宮駅の区間は埼京線で、例えば赤羽駅は川越線の駅とはいいません。それと川越駅と高麗川駅を結ぶ区間は川越線で、埼京線・川越線と表記することはありません」
なるほど。よくわかりました。
以上、今回は川越市内の鉄道に関する雑学でした。
近くに西武安比奈線の線路(跡)がある南大塚駅はこちら↓