【川越市】変わりゆく町…。文豪が愛した老舗割烹旅館が解体されます
『佐久間旅館』は川越市松江町で営業していた割烹旅館です。かつては川越を代表する施設の一つでしたが、その建物が解体となります。
その情報は、この号外NET川越市にお寄せいただきました↓
※2024年9月22日のメール(いくつか工事中の情報があり、そのなかの一つを抜粋)/あんこう様より
『佐久間旅館』の解体が始まりました。何ができるるんでしょうね。いまの工事看板は解体工事のみです。市民の関心が高そうな場所だけに、調べれば何か出てくるだろうとの思いです。よろしくお願いいたします。
そうですか、あの『佐久間旅館』が……。
情報の確認のため、2024年9月24日に現地に足を運びました。
現地では確かに解体工事がスタートしていました。
現場に掲示されている「工事のお知らせ」によると、この「佐久間旅館解体工事」は2024年12月28日までを予定しているそうです。
ところで、『佐久間旅館』を知らない方のために、あらためて簡単に『佐久間旅館』をご紹介しましょう。
『佐久間旅館』は明治27年(1894年)創業で、多くの文人墨客が利用した、川越を代表する宿でした。なかでも『破戒』などで知られる文豪・島崎藤村の定宿として知られています。
特に明治44年(1911年)に建築された「奥の間」は歴史的な価値が高く、1999年に国の登録有形文化財(建造物)に指定されています。
惜しまれつつ廃業したのは2018年のことです。
※参考サイト/文化庁「文化遺産オンライン」
なお、「その『佐久間旅館奥の間』も解体の対象なのか」、また、「解体後の跡地はどうなるのか」については、正確な情報は確認できませんでした(確認ができましたら、この号外NET川越市で紹介する予定です)。
あんこう様、情報をお寄せいただき、ありがとうございます。
解体がスタートした『佐久間旅館』はこちら↓